2週間くらい前、現場の見学にいきました。
壁の漆喰を塗る作業を見学させてもらおう、あわよくば一緒に塗りたい、と前々から希望を伝えていました。
漆喰の壁を、我々はテクスチャーをつけた塗り方をしてほしいのですが、職人さんにそういうニュアンスを伝えるのはとても難しいとのことで、施主(我々)がいくのが現場側も判りやすいということでした。目の前でこういうふうにします、といってやらないと後々トラブルになることもあるのでしょう。
現場には缶コーヒー、という夫の言に従い(ここでも缶コーヒーの需要の一端を見る)、差し入れを買って、興奮に鼻息を荒くして現場にいくと、外観はほぼ、出来上がっていました。わあああ、と口を開けて眺めるばかりです。
設計事務所の担当のKさんから必須アイテムの現場メットと軍手を渡してもらい、「すいません通ります」「お世話になっております」と声をかけて、我々の部屋へ入ります。
階段に集成板が貼られています。床板も全て貼ってあります。養生してあってよく見えませんでしたがナラ材(古木風)、の古木風なかんじが大事なのですが。ドキドキです。
玄関を入って奥には書斎スペースがあります。
造作で机板を壁につけていて、背中の壁は一面本棚です。
ここは一応夫の部屋というかんじで、窓の形や素材は夫が選びました。両開きの窓の横にガラスブロックをはめ込みます。しかしながら出来上がり間近でトラブル発生。10×10のガラスブロックを2列で見積を決めていたのですが、窓の枠を一番最初の打ち合わせのままで採ってしまって、2列ができないという連絡があったのです。
設計事務所の方と現場とのミスということになるのですが、まあ、そうはいっても仕方ありません。ここで窓の枠をもう一度作り直して、サッシを再発注して、なんてやっていたら引き渡しに間に合わないのです。
割とミスに寛容な我々は(ミスは必ず起こる、出来るのは未然に気づくべく努力するだけ。しかし決してなくならない、という話をしょっちゅうしているから)すぐに代案を求めていました。素材としては何を使えるのか、サイズは、費用は、と。
そしてKさんは迅速に動いて下さり、わざわざ家にカタログを持ってきてくれました。そして15×10とその半分の7.5×15のガラスブロックの組み合わせはどうでしょう、ということになったのです。ハーフのブロックは見慣れないせいかいいかんじです。
現場で組み合わせを確認します。
シエナ(イタリア製らしい)という名前がついたブラウンのブロックをポイントにします。間はハーフのウェーブ加工されたクリアです。お、むしろ、いいんじゃない?
さて2階にあがります。
おお広い!
左がキッチンです。もうキッチンは入っていました。
ルプというところのステンレスカウンターです。かっこいいです。カウンターの前に腰壁を作ってもらって、上に集成板を敷きました。一次見積では見えっぱなしにしていたのですが、途中でつくったのです。やはり隠してよかった。ちょっと
こちらのキッチンに影響されました。笑
壁は漆喰前の下塗りをしているところでした。きれいにきれいに塗ってある下塗りをみると、わざわざ刷毛跡をつけてくれと頼むのをためらってしまいます。
職人さんがボードにサンプル塗りをしてくれていました。
やはりとてもきれいに塗ってあります。本来漆喰はきれいに塗ろうとしても難しいらしく、このサンプルより実際は影ができたときにニュアンスがでると説明されます。あ、いやもうちょっとむしろこのニュアンスを...と、必死に説明します。
ボードに塗るのと、実際に壁の面積に塗るのとではコテの返しの幅が違うから、実際に塗る日に来てほしいということになります。行きますよ!(続く)